ボーナスなし、GWは休んだ分だけ給料なし!それでもなぜ派遣?

派遣の給料は、仕事内容によっても異なります。資格や技術が必要になるIT・技術系やクリエイティブ系の場合は高賃金ですが、特に資格が必要ない工場勤めなどになれば、アルバイト並みの時給になります。正社員のような月給制でなく、派遣社員は時給制なので、年末年始、ゴールデンウィークなどで休日が増えれば、それだけ手取りが少なくなります。しかも、ボーナスや交通費なども出ませんから、正社員に比べると年収が低くなってしまいます。

高賃金の派遣と言えるのはIT・技術系やクリエイティブ系で、資格や技術の必要な職種の場合は時給が高くなっています。さらに英語力があれば、外資系の派遣として勤めることができて、年収を上げることができるでしょう。

デスクワーク系や販売系、医療・福祉系などは、比較的低賃金の派遣の部類に入ります。工場勤務の場合も、単純作業であれば時給が低くなります。ただし、フォークリフトなどを扱うことができれば、時給アップが望めます。

どんなに業績の高い会社に勤めていたとしても、派遣にボーナスはありません。ボーナスが出る時期になると、隣の席でボーナスの使い道を話している正社員を見てイラッとすることもあるかもしれません。また、交通費も出ないので、自宅から遠くの会社に勤めている人は、通勤定期代を自己負担することになります。時給に交通費が含まれているとしている派遣会社もありますが、時給を高く見せるためのやり方でしょう。

給料面では高待遇とは言えない派遣社員ですが、それでも派遣を続けている理由は自由度が高いからです。派遣切りされる不安はありますが、嫌な職場であったとしても期間内だけ勤めればいいので、気がラクです。時間や時間帯、勤務地などを考えて勤め先を選ぶことも可能です。

正社員より派遣社員の方がニーズが高いので、いろんな会社や職種を経験することができます。正社員として勤めるのが難しいような職種でも、派遣で勤めることが可能です。将来独立を考えている人などは、それだけスキルを磨くことができるのではないでしょうか。

正社員のサービス残業が社会問題となっていますが、契約のきちんとしている派遣にはほとんどありませんし、残業代も割増料金がつきます。無理な残業を断ることができるのも、派遣ならではの長所と言えるでしょう。